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【Designer’s voice】/ “ 商品にまつわる裏話 – vol.2- ”

April 13, 2020 17:01:05

皆様こんばんは。再び榊原です。

「とても」反響の多かった、橋本氏による【Designer’s voice】。

【Designer’s voice】/ “ 商品にまつわる裏話 – vol.1- ”

個人的に全てのjunhashimoto / TFW49 ユーザーのお客様にとって

#必読シリーズ

であると感じております。

既にご愛用の商品にまつわる裏話を知ることで、さらに愛着が湧くのではないでしょうか?

早速、vol.2を編集させて頂きました。

それではごゆっくりご覧下さいませ。

※長いです。

橋本氏の裏話 600 600 1

※NO.1 から〜 7 に関しましては、冒頭のリンクよりご覧頂けます。

【NO.8】
ジュラルミン 600 600

– Designer’s voice –

“ ジュラルミン・ボタン ”

これもjunhashimotoを語る上で欠かせないファクターです。

ではなぜこのジュラルミン・ボタンが生まれたか?

実は原因は2008年に起きたリーマン・ショックに関係してきます。

2009年、Junhashimoto立ち上げ当初からお世話になってるアクセサリー・パーツ等を製作して貰ってる人が居るのですが、その人は色々な職人と繋がっており、とある雑談をしている時に「リーマンショックの煽りを受けて研磨職人が困っている。普段は作らない物でも色々研磨する仕事を増やすしか無い。でもその中にはかなり高額な物もあり、それがこの不況下飛ぶ様に売れている」と言う話を聞きました。
この話を聞いた時、二つの事が頭を過ぎります。

一つは“不況だろうが、クオリティが高く所有欲を満たす事が出来る物は売れる”もう一つは“困っている職人さんと仕事がしたい、お互いの利益になれば面白い”と言う2点。

そこで研磨職人の仕事を色々聞き出している中で現実味があり他でも聞いたことの無いジュラルミン(硬いアルミニウム)を使ったボタンを作る。と言う企画がスタート。

簡単に言いますが、普通金属を使ったボタンは“金型”と呼ばれる型で鉄板をガチャンガチャンと抜きそれを研磨する。と言う手法。しかし、ジュラルミン(しかも輝きを求める為最も硬い超々ジュラルミンを採用した)は物凄く硬いので型で抜くことは難しいので、一つ一つ機械で“削り出し“するしかない。しかも角が立ちすぎるとボタンとして使った時に糸が切れるリスクがあるので、細かい所まで計算したデータを作り、それを元に時間を掛けて削り出し研磨する。と言う途方もない作業。しかも”シャツに使えるボタン“を目指したのでサイズが小さいのも時間が掛かる要因に。

試行錯誤の末サンプルは完成。求めていたシェイプ・輝きを表現したボタンが完成。しかも驚く程軽い!(アルミニウムだから当たり前なのだが)

見た目の存在感はあるのに驚くほど軽い。ボタンに最適な素材と言う事が改めて確認できました。

これは過去に類を見ない唯一無二のパーツが出来上がったと小躍りしたのも束の間。大問題“コストとロット”かなり凝った作りに小ささ。一つ一つの作る時間が掛かる=コストが高い、一度機械を設定したらある程度その設定で回さないと利益が出ない=ロットが必要。

理解はできます。

でも“ボタン一つ”と言うには余りにも高い価格。それをさらに数千個と言うロットでないと生産できない。と言う条件。
普通(大手企業)なら絶対に生産はしないと思います。

しかし、その素晴らしいサンプルを見てしまった僕は止まることはできません。

アルミ自体の素材の調達・ストック方法や、生産ロットをこなす為に色や形を変える事を盛り込んでみたり。あらゆる手段を使いなんとか(と言っても凄い値段だが)ファーストロットを注文する事に。
それと並行し、とあるボタンダウンシャツの企画が進んでいたのでそのシャツにこのジュラルミン・ボタンを搭載する事でこのシャツが完璧な物に。

このシャツも本当に良く売れ、進化し今に引き継がれています。

そのおかげで今、ジュラルミン・ボタンは3型に増え色々な所でjunhashimotoのアイコンとして光っています。
このジュラルミン・ボタン実は数年前、日本のとある最大手衣服パーツ企業(1社しか無いですけどw)が営業に来て“作れますよ”と言ってきたのでとりあえずサンプルと見積もりをお願いしました。

結果、磨きは不十分なのに高い。と言う物しか持ってこれませんでした。そう言う実績も踏まえた上、このジュラルミン・ボタンは唯一無二(多分世界的にもこんなの作っているブランド無いのでは?)なパーツと自信を持てます。

【NO.9】
ボタンダウンシャツ 600 600

– Designer’s voice –

“ ボタンダウンシャツ ”

洋服を作る中で「これを作ろう!」と思う時の過程、始まり方ですが他の人はどう言う風に始めているかは判りませんが、僕の場合素材から入る事が多いのですが、稀に型から入る事があります。

その代表作が10年作り続けているボタンダウンシャツです。

Junhashimotoブランドを始める前にwjkと言うブランドを展開していたのですが、その当時wjkより前にイタリアで働いていた事があり、その当時のコネクションからwjk時に“made in italy”シリーズとして色々作っていた事がありました。その当時でも思い出深いのがシャツの件。

当時日本で作っていたシャツがあったので、それをイタリア製で作る為に、型紙を送ろうか?と言う話になったのですが「型紙より現物の方が良い、こちらでアレンジする」と言う事で現物を送りました。

そして出来上がったサンプルは一見して元見本と変わらないのですが、絶妙なシェイプ感、襟のバランスが素晴らしく、更に着用時の色っぽさが絶妙でイタリア人の職人気質と美的感覚に驚きました。

しかし、当時このシャツは売れませんでした(理由は色々あるのですが割愛します)

時は経ち、junhashimotoを立ち上げ1年目。wjkから唯一jhに参加してくれたスタッフが凄くカッコ良いシャツを着ていて思わず「何そのシャツ、カッコ良いじゃない。何処の?」と聞いたら「橋本さんが作ったやつですけど?」と言う答え。そう、件のmade in italyシャツだったのです。

そしてやはりこのシャツはカッコ良い。その良さを分析しjhとして売り出そう!と言う事になり、そのシャツを徹底的に分析しサンプルを製作。

その中で問題になってきたのがやはり素材。

“パンチ力のあるオックスフォード”

を求めて色々な生地屋からスワッチを送って貰ったのですが、ピンと来ない。
そんな中、全く違うジャンルのスワッチから一つの生地を発見。
そのジャンルとは“廃盤決定生地”

理由は余りにもボリュームがあり過ぎて使いこなす会社が無いとの事。現在もう少し薄い第二弾を製作中なので、廃盤に。
しかし、僕の求めてた物に余りにもバッチリだったので「廃盤とか知らん、今まだ生地があるなら使う。後の事とか考えない」と判断し、その生地を使いサンプルを作成。

見事想像通りの体のシェイプが綺麗に見える“美ボディ”シャツが完成したのです。

少し襟を高くし、少しウエストのシェイプを極端に。厚めの素材を使う事で元々良い体の人は更に良く、ぽっちゃりさんにはコルセット的な縛り上げ。着丈も絶妙に調整しパンツにも入れれるし、出してカジュアルにも着れるバランスを追求し完成させました。

しかしファーストサンプルに対し形・素材に全く問題は無いのですが何かが足りない。そう“パンチ力“ 素材にパンチを効かし過ぎたので、そのバランスが取れてない様に見えたのです。

そこで件の“ジュラルミン・ボタン”が完成されたのです。

それを袖のカフス・ボタンとして付ける事で生地に負けない存在感を発し、さらに唯一無二のアイコンとしても作用する。
こうしてjunhashimotoのボタンダウンシャツ第一世代が誕生したのです。そこには“何処かで売れてるらしい”とか“メゾンブランドがファーストルックで使った”とかの理由はなかったのです。
ここまで作り上げたシャツ、売れないはずはありません。

よく売れました。僕もかなり着ました。

ただ「やっぱり硬過ぎて着辛いよな〜」と言う気持ちをこっそり抱きながら。
そんな折、ポロシャツ企画の為に色々素材を集めててふと目に止まった素材が。

この生地目シャツに使ったオックスフォードと似てないか? (ちなみに“廃盤決定のオックスフォード”jhで注文入れまくり遂には別注色までオーダーしていたのが響いたのかどうかは定かでは無いが、現在もなお流通していますw)

と言う発見から、第一世代のボタンダウンの“隠れた弱点w”着づらさを解消するため、パターンを大幅変更。袖から脇、裾にかけ一本の切り返しを作り、その切り返し部分をCOOLMAX機能の付いたカノコ生地に置き換えたのです。

カノコ生地とはポロシャツに使われる様なジャージ。ジャージなのでもちろん伸縮性はある。しかもCOOLMAXなので発汗性に優れる(男子に多い脇汗さんの悩みも解消)それを脇に搭載したら見た目のハリ・ボリュームはキープされながらストレッチ機能も得られるのでは?しかも生地の見た目が似ているので、違和感なくミックスできると言うのが大事。

果たして第二世代“脇ジャージ・ボタンダウンシャツ”が完成。

この第二世代もよく売れましたが、一つ不満が。“余りにも生地が似通ってるため、脇がジャージになってる事が上手く伝わって無いのでは?”と言う疑問。そこで当時イタリアのPITTI UOMOに出展していたこともあり“脇がじゃーじだよ”と言う事を一眼で判る様にジャージ部分をカモフラージュプリントにした“脇カモ”モデルを作ってみたらこれが想像の斜め上を行く売れ行き。びっくりです。

そうして、現在。この“脇ジャージボタンダウンシャツ”は素材・バランスを変え第三世代となりjunhashimotoの定番モデルとして完成しています。

【NO.10】
ジャケット 600 600

– Designer’s voice –

“ JACKET ”

現在のjunhashimotoで主力となりつつあるアイテムがジャケット。

元々ジャケットは自分で着ないと言うこともあり苦手分野でした。
マニアな方はご存知だと思いますが、2009年スタート時には当然“JACKET”分野の商品はゼロ。初めてコレクションに出てきたのは2011年です。

なぜ苦手分野のジャケットが主力になったか?

始まりはやはり“出会い” 2010年、これまた飛び込み営業が来ました。得意な物はテーラードジャケット。
もちろん二つ返事で“NO”と答えました。
理由は好きでも、必要もない(自分で着ない)しかもテーラードジャケットは色々なブランドが“得意”とか言っているし、普通に街中で売りまくっている。今更好きでも無いアイテムを作った所で売れるはずが無いし、そんな物が売れてもなんか嘘くさい。と言う理由で断りました。

しかし、その営業さんは2度、3度と来て(正直ウザいが暇だったので話は聞いていた)色々と自社開発のサンプルを見せてくれました。工場の作るサンプルってはピントがズレててしっくりくる物は無く、あしらう感じで適当に見ていた中で二つのサンプル(ディティール)にピンと来ます。

「このディティールを上手く活かせば既存の”JACKET“と呼ばれる物を新しい価値観で表現できるかも。シンプルに見えて”実は違う“junhashimoto流の物ができるかも」と言う事で、二つのディティール”3Dカット“と”袖まくりゴム“を搭載したジャケットの製作に取り掛かりました。

コンセプトは“ADVANCED JACKET(一歩前を行くジャケット)”

本格派老舗テーラードでは作らないであろう型、ディティール。でも普通に使えてスーツだけでなくジャケット単品でも着れる物。を目指しました。

まず3Dカット、腕の縫製を肘の動き中心にする事で、細いのに動きやすい形に。脇から肩にかけては腕を上げても突っ張り難い構造に。背中は肩甲骨の動きに沿わせるよう、3枚の生地で構成する。
1番のポイントは腕。斜めにカットする事で自然に生地の目が変化する。この微妙な陰影の加減が“普通に見えるけど少し違う”を表現してくれるのです。

2つ目のディティール“腕まくりゴム”説明し難いのですが、袖の裏地にゴムを縫い込む事で袖を引っ張り上げた時そのゴムが腕に引っかかり止まる事で簡単に腕まくりができてしまう。と言う神ディティール。
それにオリジナルアイデアとして胸ポケットの裏地を敢えて派手目の素材にして縫い付けて止めない。と、そうすれば外から引き出せるので、ちょっとしたチーフ調に使える。と言うアイデア。

この3つを搭載しつつ、毛芯・本切羽・AMF等本格スペックもきっちり搭載し、ラペルを少し細めに、そして着丈も少し短かくする事でジャケット単品としても着れるバランスを探し当て完成したのが現在にも続く“3D JACKET”
当然売れ筋に。

その後この3D JACKETをベースにモデルを展開していく中、今は当たり前となっている“シャカシャカジャケット”に繋がっていきます。

またもLEON前田 氏ですが、当時編集長として展示会で駄弁りまくりまたも帰り際に「ナイロンでスーツ作れたら面白いよね」と言って去ります。ADVANCED JACKETを表現する為、色々な素材を探している最中だったので良いヒントでした。しかし、僕の中でTHE NYLONを使ったテカテカ・シャカシャカは安っぽくなる事が分かりきっててあり得なかったのでキーワードとしてだけ頭に残す事に。

そして全く違う企画の打ち合わせをしている時に出会ってしまったのが現在我々が“MATT TECH”と呼んでいる素材。しなやかなドレープ感をもちつつストレッチ機能もあり、そして光沢を抑えたマット感。
“これだ!”
そう、ナイロン・ポリエステル素材をクラッシックアイテムに落とし込む時に一番のポイントが“如何に天然素材に見えるか?”だと思っています。

着ている本人がすごく着易く、シワにならない、洗いやすいとケアも簡単。でもそれが見た目ゴリゴリの化繊だったら見る方も“そうだよね”となるので何の意味もない“実はそう“と言う素材が欲しかったしこの企画には必要だったのです。
そうして3D JACKETとこの素材が相性悪いハズはありません、融合させる事で完全な物となり、今に続いています。
ちなみにこの時点で“シャカシャカスーツ”と言うジャンルは無く、間違いなくjunhashimotoがこのジャンルを作った。と言っても間違いないと思ってます。

【NO.11】
TFW49とは 600 600

– Designer’s voice –

“ TFW49 ”

ロゴが嫌いです。ロゴの付いた物を着たくありません。(個人の意見)ロゴどころか柄とかプリントも嫌いです。

Junhashimotoでもコレクションの流れや、店からの要望では作りますが、殆ど作って来ませんでした。(よくそんなので売れてると思いますが)
でもロゴには憧れる(爆)ロゴが生きればブランドとしても確立し易いし、色々便利そう。と言う意味で、ずっと憧れてはいますが自分で身につけたいロゴは無い。

そう言う思いと並行してゴルフを本格的に始めよう。

とゴルフウェアを色々探しましたが“無い!”なんだかガチャガチャしたやつか、シンプルだが妙におっさん臭い物か。そしてゴルフ場に行くと黄色のパンツにピンクのポロシャツ(ドクロ入り)とかの人がウヨウヨ居る。。。
うーむ、シンプル大好きjhファンの人がゴルフする時どうしてるのだろう?そして僕がゴルフを本格的に始めたら何を着るのだろうか?と考えたら
“作るしかない”と言う事になり、作り始めたのがTFW49です。

しかし、ゴルフウェア。調べれば調べるほど特にルールは無く“紳士的でシンプルな方が良い”と言う方向が好ましいと。じゃあ黄色✖︎ピンク(ドクロ付)は何なの?と調べた結果「ゴルフブランドが出しているから大丈夫」となんだかフワフワした感じのルールが存在するみたいです。しかもガチャガチャした“ゴルフウェア”確実に普段(街)では着れない物です。

あと問題が微妙な“ドレスコード”特にクラブハウス利用時のジャケット着用(別に着ていなくても殆ど何も言われない)
こう言う微妙な部分が多いのもゴルフを始める時のネックになってると感じました。

そこでTFW 49の基本コンセプトを“そのまま行ける”に。

街からアウトドア(ゴルフ・キャンプ・釣り)へそのまま行って遊び帰ってくる。
街に帰ってきてそのまま会食に行けてしまう。
そんなマルチな着方のできるブランドを目指しました。
まず拘ったのはMADE IN JAPAN日本の会社として“日本製”には拘りたい。現在国内で出回っている“スポーツブランド”で日本製って殆ど無い様に思われます。なんか悲しく無いですか?

そしてスポーツブランドでは使わないリッチな素材使いと、仕様。スポーツ用に縛られず、街着として使われる素材の中でストレッチ性、防水性、耐久性のある素材を選ぶ事で“そのままお行ける”を表現。
そして最後に“ロゴ嫌い”の人が最低限着れるロゴ物。

そう、アウトドア(スポーツ)ブランドとしてやはりロゴは必要だと思っています。ロゴ無しはユニクロ・ワークマンに敵わないのでw そこでロゴ大嫌いな僕が“ギリギリ着れる!“と思えるロゴのデザイン・位置・カラー・サイズを見極めていけばちょうど良い物(ロゴがある方が好きな人とロゴ嫌いの人、両方に”アリ“と思える)が作れるのでは?ちなみにこの作業が一番神経使います…

と言う3つの要素を踏まえ更にディティールアイコンとして“洗濯タグ専用ポケット”(洗濯タグって邪魔じゃないですか?特にスポーツブランドとか言いながら肌に当たる裏側にモジャモジャと付けている矛盾。それを改善しディティールとして逆にアイコン化)を装備し完成したのが“TFW 49”

そのまま行ける”を表現するのにゴルフが最適なので表現方法でゴルフに軸を置いていますが、どのシーンでも着れる様“GOLF”の表記をしていません。

そしてアルファベット3文字と2文字の数字。ロゴとして大きく出してもそんなにうるさく無いバランスなので、色々な方に着て頂けるブランドとなっております。是非、一度試して見てください。ちなみに最近よく売れてますよ。

【NO.12】
パーカーの終着 600 600

– Designer’s voice –

“ PARKAの終着 ”

パーカー。昔からずっとある、誰もが持っているアイテムですね。

裏毛(スエット素材)でフードがあり、ジップで閉まる。
そしてこのアイテムも定番すぎてどのブランドも作っているアイテムです。

しかし、この基本型を崩せないし進化も難しいので各ブランドができることは素材等で差別化するしかできないと思います。
そんな中、ダブルジップ(逆開)と呼ばれるジップを付ける事で着こなしに幅ができる。と言うスタイルがこちら側で定番化されます。(一度ジップアップできるが下からもう一度開く事ができる。下から開ける事でXラインを作れるのでスタイリッシュに見える)

この流れができて以降、考え無しにこのダブルジップを搭載し続けていた(コストは当然上がる)のですがふと気づきました。

“そんな着方したことねぇ”

そう、スタイリングとかで人に着せる時とかにだけその仕様を使うのだが、自分で着てる時にやった事ないし、人がしてるのも見た事ない。なんとも不思議かつ無駄なディティールなんだ!と気づいてしまいました。
理由は簡単、結局面倒なんですよね。

パーカーを着て、ジップップする事すら殆ど無い。あったとしてもそれは寒い時だけ。わざわざスタイリングの為だけに「よっこらしょ」とジップを上げる“意識高い系”の人は少ないのでは無いか?でもこの仕様を辞めるとなんとなく手抜き感がでてしまう。

どうしたものかとある日ベッドの中で考えていた時に閃きました!

“ちょうどいい所にスナップボタン付けて拝み留め(裏地側にボタンを付け裏地同士を合わせる)すれば良いじゃない!“(そう言うシャツを作っていたのでね)
そうすればワンスナップでXラインを作れる、しかもZIP自体が立体化するからその見た目がもっと際立つのでは?
と思いついてしまい、その夜は寝れませんでした。

その後“スナップ仕様”のパーカーを作り、想像通りの作用がでてそれはそれで売れました。
しかし、何となく納得できません。

そう、見た目に全く変わらないのです。
何が足りないのだろうか?と考えてた時、同時にjhで売れ筋になっていた“ラップコート”の企画を考えてたのですが、このコートが売れてる理由の一つとして“フードの立ち方”があるらしい。と言う話を聞きピンときました。
フードを立たせる。しかも見た目に変化をも出しながら。

僕のデザイン方向として如何に削るか?シンプルにするか?なのですが、それではのっぺらな服になります。そこで、ZIPを有効に使う事でデザインにアクセントを付ける。と言う方法を良く取ります。(ブチャラティと気が合いそうだ)
そのZIPを使いフードを立たせる。

裏毛素材は基本柔らかいのでフードを立たせるのは困難です。しかしジップはジップでも“止水ジップ”と呼ばれるテープまで防水加工された全体的に固めなジップをフード周りに付ける事でフードを立てる補助になりつつ見た目が邪魔にならないほどに主張できる!と言うアイデアを思いつきます。

裏毛(非防水)に止水テープは全く意味の無い組み合わせなのですが“フードを立たせる”には最高の組み合わせでした。
果たしてスナップ仕様とフード周り止水テープ。この二つを搭載した“パーカーの終着点”とも呼べる進化型を作る事ができました。

普通に気兼ねなく着るだけで“なんだかキマる”究極のパーカー。
是非お試しあれ。

【NO.13】
TFW スタイル 600 600

– Designer’s voice –

“ TFW49提案スタイリング ”

スポーツブランド(大手ブランド)では絶対にできない事。

TFW 49をデビューさせて以降、そんな事が表現できたら面白いし新しい立ち位置を築けるなぁ。なんて事は常々考えていました。 そしてポロシャツについて思考している時、服自体のデザイン以上に一番のポイントがある事で頭を悩ませていました。

そう、透け乳首です。(特に白色着用時)

おじさんの透け乳首は見たく無いし見せたく無い。今まで僕個人としてはよく
汗をかく事もあり、透け乳首が嫌なのでインナーシャツを着た上でポロシャツを着用する事で回避していました。
そこで“専用のインナーシャツを作ればどうか?”と言う話になるのですが、日本製・良い素材で作ってしまうとどうしても高額になるのです。

そんな“ただ中に着るだけ“の物に高額な金額を払って貰うのも気が引けるし売れると思えない。
僕ならユニクロ等で買ってしまいます。
ではそこに価値観を出せないか?と思った時にふと“ゴルフのフワッとしたルール”を思い出しました。
“ポロシャツ・イン・ルール”

紳士のスポーツだから上着はパンツの中に。そしてキチンとベルトは着用。それが基本ルールなのはよく判っていますが、スタイル的にどうしても厳しい感じになり(特に夏の短パンスタイル時、短パンポロシャツインは相当スタイル良く無いと厳しい、小学生みたい。ちなみに今のところプロでは短パンすら禁止)ポロシャツを外に出したままプレイしてる人がよくいます(むしろ殆ど、そして僕も)

その状況を見てて「このルールはふわっとしてるなぁ〜」と何時も思っていました。
そこで思いついたのが
“どうせならポロシャツ・アウトスタイルを作ってしまえ”と。
そこで素材として吸水速乾でさらにメッシュ仕様。そして少し厚めの素材を探し出し、更に映える様に蛍光色をピック。それを元にタンクトップを作成。

しかもそのタンクトップの着丈をTFW49のポロシャツ丈より3cm程長く設定しました。

こうする事で、ポロシャツ着用時インナーのタンクトップごと外に出してしまえばインナーのチラ見えが絶妙な差し色となります。
もちろん厳粛にプレーしたければ丸ごとインして、汗を吸い発散してくれる優れたインナーとして機能します。(もちろん透け乳首対策にもなります)

勝手な想像ですが、大手スポーツメーカーとかだと頭から“ゴルフのルール”に縛られ“シャツを出す”なんて想像もしないだろうし、企画を上げても部長から「チミ、ふざけるんじゃあないよ、ウチは歴史あるゴルフブランドなんだよ?」なんて一蹴されるのだろうと想像しますw

そう言う意味では弱小ブランド最高ですね、自由!(でもTFW 49で独立出店したい!) こう言うアイデアも、もしかしたら大手が真似するかもしれませんが僕の知り得る限り今はまだTFW 49からでしか提案しておりません。

ゴルフをしてる方、始めたい方。今ですよ、今のウチこのスタイルでプレーして同行のお仲間から「なにそれ、良いねぇ〜」と褒められるチャンスは!

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最後までご覧頂き、ありがとうございました。

全て、橋本氏のinstagramの原文のママ、掲載させて頂いております。

言葉選び、リズムも含め、リアル会話をしているような感覚になれるのは

私だけでしょうか。

次回もどうぞ、お楽しみに。

– INFO –

【今日、やってるの? 、疑問のお客様へ】
本日営業 1

コロナ対策 600 600 1

【 やるなら、今。】
DS 0401 600 600 1

●イベント名

“ DOUBLE STAMP CAMPAIGN ”
【購入時、スタンプ2倍】

●日程

4月1日(水) ~ 4月30日(木) / 期間限定開催

●開催店舗

・junhashimotoNAGOYA店

【NAGOYA LIMITED ITEM / 販売中】

■NGY TEE – NAGOYA LIMITED -【TFW49】
T102012013 / WHITE・CHARCOAL・BLACK / 2・3・4・5 / ¥8,000+tax

T102012013 ALL image cut 1

■FABRIC MIST / junhashimoto × AROMA HOLIC【NAGOYA LIMITED】
WILD MINT / 250ml / ¥1,800+tax

AHJHN image item 1
洋服のケアに留まらず、布製品や、靴、鞄の内側など、様々な箇所に使える「ファブリックミスト」。
そんなAROMA HOLICの良さをすっかり体感し、思わず【NAGOYA店で扱いたい】と思ったのが、起承転結の「起」の部分です。

そこから、一番気に入った匂い、「WILD MINT (ワイルド ミント)」を用い、正式にjunhashimotoコラボ商品として、ラベルデザインを変更致しました。

市販のモノと中身は変わりません。

それ故に、価格も据え置きの1,800円にしております。

ただ、見た目をjunhashimoto仕様に変更しておりますので、

junhashimotoをご愛用に皆様のお手元に置いて頂きたいです。

(こちらのデザインボトルはjunhashimotoNAGOYA店のみの専売商品となります)

AROMA HOLIC BASE DATA

【キャッシュレス】
キャッシュレス 3

【メルカリの売り上げ金、NAGOYA店で使えます。】
paypay melpay logo

 

【PRIVATE BOX / プライベート ボックス】

事前にNAGOYA店にお電話(052-241-9988)もしくは、メール(info@junhashimoto-nagoya.com)に

・ご来店日時

・目的(探している商品)

をお知らせ頂ければ、そのお客様のご要望に沿うアイテムを私達で可能な限り、提案出来るよう、準備をさせて頂きます。

【お直し、承ります。※他ブランド歓迎】

【NAGOYA・スタンプカード】

【スタンプカード・解説】

●10000円で1スタンプ。
・1列溜めて頂くと 2,500円の値引き券。

・2列溜めて頂くと 5,000円の値引き券。

・3列溜めて頂くと、10,000円の値引き券。

・4列溜めて頂くと、15,000円の値引き券。

・5列溜めて頂くと、20,000円の値引き券。

(溜める量が増えると共に還元率は上がるシステムになっております。※2列目から3列目の上がり幅にご注目下さい。)

2枚以上溜めて頂いての併用も可能となっております。

※通信販売の場合でも、金額分捺印(金額は四捨五入)させて頂いた状態で商品と同封させて頂きます。

– 通信販売について –

※お電話1本で簡単に通販対応は完結しますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

事前カード 1

事前カード 2

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junhashimoto NAGOYA
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄3-25-31
TEL:052-241-9988
営業時間:11:00-20:00
定休日:なし ※2020年1月〜
http://junhashimoto-nagoya.com
info@junhashimoto-nagoya.com
【SNS】
・twitter / jh_nagoya
・instagram / junhashimotoNAGOYA
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