nagoya
【所感】/ “ 偲ぶ ”
July 27, 2024 13:44:44
2011年の9月24日にオープンしたjunhashimotoNAGOYA店。
その日から店頭に立ち続けている私も
これまでこの場所を通じて、多くのお客様に出会う事が出来ております。
そして、そのきっかけがblogだった事もよく心得ています。
今回の記事は、
・現在開催中のイベントの告知でもなく
・先日入荷した新作のご紹介でもなく
・別注の事でもなく
直近に感じた所感を書かせて頂きます。
個人的な感情なので、ここで公開するかも迷いましたが
この場所で出会った大事な、とあるお客様の事なので、綴らせて頂きます。
思い起こせば、最初にお会いしたのは履歴を見る限り、2016年で
それからご縁が始まったT様。
当時のメモによると、最初は表参道ヒルズ店で名古屋からの出張時にjunhashimotoを購入されていて
そこからblogで名古屋店の存在を知り、これまでに至っておりました。
数日前に、別のお客様からのご連絡でT様の訃報を知りました。
そして、それと同時に趣味(のレベルを超えていましたが)、バンド活動も続けられていたT様を偲ぶ会が
昨日に市内某所で開催される事を知り、
21:00で終わる事も分かっていましたが、
少しだけでも参加したいと思い、20:30にjunhashimotoNAGOYA店を後にしました。
いつもは、20時閉店で
仮に19時59分のご来店でも、快く迎え入れる事を信条としておりましたが
昨日は何があっても閉めるという固い決心をしていました。
私の場合、年上のお客様と接する機会が多く、
商品に関わるお話以外にも様々な話題の雑談をさせて頂く事が多いです。
もちろん、T様もその一人で、
私が仕事の事で悩んでいた時に、豊富な知見からアドバイスを頂いたり、
店員Aではなく、「榊原さん」として扱って下さった事に
いつもリスペクトをしていました。
商品を買う、買わないの関係で突き詰めれば、
販売員とお客様の関係は終わりなのかも知れませんが
関係値や距離感は人それぞれですし、
そこで失敗した事も多々有りましたので、
今は自然体でいるようにしています。
***
T様との思い出エピソードの一つは、junhashimotoNAGOYA店の上の店舗でボヤ騒ぎがあった時。
ちょうど、T様のパンツの裾詰めの為に安全ピンで長さを合わせている時に
ジリジリジリジリ!!!!
と店内に火災報知器が鳴り響き、
「 何かスイマセン。上がうるさいですね。」
とお伝えしたら、junhashimotoNAGOYA店の上の店舗(3F)が燃えていたというのが
よく記憶に残っています。※大ごとにはならず。
(そんな事、普通ないですよね…)
あの時も後から
「大変だったね〜。俺の事は気にしなくていいからね。」
と、優しくお声がけして下さった事を覚えています。
それにしても、junhashimotoの商品が良くお似合いだったT様。
[ 偲ぶ ]
という言葉をとても考えさせられた昨晩。
素敵なお人柄がとても滲み出ている会でした。
完全に私の立ち位置的には浮いていましたが
ステージ上で、私もご挨拶もさせて頂き
嬉しい気持ちになりました。
最後の奥様のスピーチは、本当に感動しました。
人に歴史あり。
まさに。
昔の写真を携帯で漁りながら、
会場を出た昨日の22時過ぎ。
帰路に着きながら、色々な事を考えていました。
2011年のオープン当初は「始まり」の事は考えても「終わり」の事は考えておりませんでした。
そして、これまで出会ってきた様々なお客様とも
出会っては別れ(?)を繰り返してきました。
もちろん、有り難く長くご縁を続けて下さっているお客様も沢山いらっしゃいます。
扱うのは洋服で、店舗はそのハブ(Hub)ですが
仲介するは店頭に立つ販売員です。
こんなに悲しい別れは初めてでしたが
T様はいつもblogをご覧頂いていたので、
このように記させて頂きました。
本当にありがとうございました。
榊原