nagoya
【info.】/ “ NAGOYA店の状況報告。 ”
September 9, 2020 02:12:44
皆様こんばんは。榊原です。
夜分遅くの更新、申し訳ございません。
今回の記事は正直
商品説明でもございませんし、
スタイリング提案でもございません。
故に、皆様にとって有益な情報はございません。
ただ、今しか恐らく書けない気持ちを綴らせて頂こうと思い、
キーボードを叩いております。
それでも宜ければ、ご覧下さいませ。
※長いです。
天井の浸水状況を見る為に、あっさりと取り外されたダウンライト。
くり抜かれた天井。
保管商品が全て取り除かれた、湿気の漂うストックルーム。
電気がつかない為、自然光の入る午前中から日が暮れるまで
ぬるい空気の店内での
商品仕分け、検品作業。
木造の建物をつたった、茶色の透明な水(汚水ではないのが救い)。
ストック分も含めて、6割の商品が駄目になりました。
中には、お客様のお取り置き分も含まれ、
控えめに見積もっても30名以上のお客様に謝罪をしなくてはなりません。
とは言え、その連絡手段の一つである、【電話】も一切使えない状況です。
恐らく何度かお電話を頂いたお客様も確実にいらっしゃいます。
ただ、それがどのお客様なのか今の私には分かりません。
2011年9月24日。
私自身がjunhashimotoNAGOYA店のオーナーという訳ではなく、
店舗責任者(とは言え、当時は一人)
という状態で、NAGOYA店は立ち上がりました。
前職の某レディースメーカーを退社して、NAGOYA店の立ち上がりに参加した訳ですが、
その退社時の前職の社長面談の時に言われた言葉は
今も強く残っております。
正直、前者の人間関係はとても良好で、全く関係のない部署の年の離れた諸先輩方からも
とても可愛がって頂きました。
学生時代に目指していた、企画職にもつかせて頂きました。
ただ、一つだけ意志と違っていたのは、
「やりたいメンズではなく、レディースだった」
ただそれだけでした。
2011年5月。
退社報告の社長面談で、こう言われました。
「榊原。メンズの路面店の立ち上げに参加するって聞いたけど、本当か?」
オープン日も決まっていましたし、何も後ろめたい気持ちがなかった私は
『はい、そうです。』
と答えました。
すると
「榊原。今の時代、メンズで名古屋で路面店?そんなもん、絶対失敗するわ。」
と吐き捨てられました。
新卒で、当時の会社で一番怖いと言われていた【ラオウ】※仮称 で鍛えられた
私は、何もその言葉が響かず、
ただただ、苛立ちだけを感じ、
「はい。すいません。失敗するかも知れませんが、行かせて頂きます。」
と怒りを押し殺して伝え、社長室を後にしました。
#メンズ
#名古屋
#路面店
が揃うと失敗する可能性があるというのは、
当時の感覚からすれば、確かに間違っていなかったのかも知れません。
junhashimotoすら知らず、もちろん橋本氏自体も知らず、
wjkも通っておらず、
何なら好みが真逆のジャンルの洋服ばかりを着ていた25歳の私が
言われるのも、
今考えれば分かります。
ただ、その
「絶対失敗する」
という言葉だけを反骨精神に置き換え、店頭に立ち始めました。
最初の一年は
「これって、wjkの時のアレと何が違うの?」
とよくお客様に聞かれました。
ただ、wjkを一着も所有していない私は
最初から、
『すいません。正直分かりません。ただ、モノ作りの見方として…。』
などと、最初から違うベクトルで商品を説明すると決めていましたし、
それしか出来なかったので、それを続けました。
今でも初めて来られたお客様には時折言ってしまいますが
『全身junhashimotoにする必要ないですよ。お手持ちの様々なブランドと組み合わせた時に
違和感なくハマってしまうのが、junhashimotoの魅力です。』
と、お伝えします。
正直な気持ちですし、
元々、自分自身が一つのブランドに固執するタイプではないので
今もそう思っています。
他ブランドの服も好きで、見ていますし。
そんな中、これまでの人生で取り組んだ事のなかった【blog】をスタートします。
最初の半年は、一日に3回書く日もありました。
ただ、全くリアクションがない日々。
いよいよ。
『blog更新しているけど、これって意味あるのかな?』
と思い始めていた矢先。
少しずつ店頭やお電話でお客様からの反応が出始めました。
単細胞なのか知れませんが、
やはり反応があると嬉しいもので
・もっと写真の枚数を増やそう
・写真のクオリティーを上げよう
・商品説明は、メーカーのHPのコピー・ペーストではなく、自分の言葉で咀嚼して書こう
・自分よりも年齢が上のお客様が見るのを想定して言葉を選ぼう
・最悪、文章を飛ばされても、内容がある程度伝わるような構成にしよう
とこだわりが次々と出てきました。
その為、一つのblog記事に費やす時間がどんどん長くなり
しまいには、
忙しい一日を終えた閉店後、どうしてもあるblog記事をアップしてからでないと
帰れなくなり、(もちろん強制ではなく自己判断)
終電がなくなり、何故か近くのカプセルホテルで宿泊する
という、意味の分からない事も何度かしました。
それでも、深夜のサウナに浸かり、カプセルホテルで
「何でこんな、おっさんの墓場(※失礼)みたいなところにいるのだろう」
と思いながら、
blogを書き上げた充実感で、眠りにつきました。
店舗の近くのカプセルホテルは、異常に通勤時間が短く
無駄にオープン3時間前に店舗入り、なんて事もよくありました。
その甲斐があってだと信じておりますが、
今のNAGOYA店があるのは、 blogがKEYと言っても過言ではないと思えるようになりました。
blogも接客。
お電話対応も接客。
メールの返信も接客。
対面も勿論、接客。
2011年の年度最終営業日である、12月28日。
父が急性心不全で亡くなりました。
本当に突然で、一切親孝行を出来なかった、という気持ちだけが心に残りました。
2012年。ようやく入った新人スタッフが、9ヶ月後。
「mixiで出会った東京の彼女に会いに行きます」
と言い、そこから2年間帰ってきませんでした。※いわゆる【とんだ】というやつです。
しかもそもそも面接時の履歴書の経歴(某ブランドショップで2年働いていた、という経歴が本当は3ヶ月だった)という…。今まで人に恵まれてきた私の中では、初めての経験でした。
『履歴書に嘘を書く人がいるなんて…』
という新しいモノの見方を得た私は、その頃から、モノゴトの見方を『様々な角度から見る』に変えよう、と決めました。
そこからも色々な出来事がこれまでありました。
良い意味で驚いた事も沢山ありました。
事例①)北海道から「お直しをしに、お客様がやってくる」。
忘れもしません。普段、お電話でのやり取りをしていた北海道のお客様が
「榊原さん、今度お直しをお願いしても宜しいですか?」
とおっしゃられました。
『あ、はい。勿論いいんですけど、どうやって行いますか?』
というやり取りをした数日後、
NAGOYA店に大きな段ボールが一つ届きました。
中を開けると、25点のお直し希望商品が入っており、
その一週間後、その北海道のお客様が目の前に現れました。
25点のお直しの打ち合わせはおよそ3時間。
それ以来、「今日、ちょっとお直しが沢山あるんですけど…」
というお客様が現れても、5点までは何も思わなくなりました。
そして、ほぼ全都道府県のお客様とお電話やメールでやり取りをし、
しまいには
「榊原さん、今月何買ったら良いですかね?」
という他県のお客様も現れました。
栃木県にお住まいの別のお客様であるM様に関しましては、
数年で、お電話だけでの通販回数が50回を超える
という、マイ・ギネス記録も出ました。(現在も更新中)
しかも、一度も直接お会いした事がないのに…。
事例②)別ブランドとのコラボがきっかけで…。
Atlantic STARS と junhashimotoとのコラボスニーカーがきっかけで
出会ったH様。
Atlantic STARSを知っていて、junhashimotoは知らない、というパターンからのスタート。
今では、イベントがあると「一番最初か一番最後」に現れ、何かトラブルがあると
「バラちゃん、大丈夫か?」
と連絡を頂ける、素敵なお客様です。
これからもH様とのエピソードは増えるでしょう。
事例③)TFW49のゴルフラインをきっかけに…。
もともと、ゴルフに【一切】興味がなかった私。
ただ、TFW49で本格的にゴルフラインが立ち上がるという話を聞き、
「ゴルフやってないのに、ゴルフウェアを薦める違和感」
を感じ、ある意味渋々ゴルフを始めました。
すると、多くのゴルフをするお客様と会話が弾み、(※主に私が時折instagramにアップする下手なスイングにて)
しまいには、【師匠】と呼ばせて頂くお客様が2人出来ました。(師匠が一人という概念はスルー)
プライベートでゴルフに誘って頂き、渋々ゴルフが浮き浮きゴルフに変わったのは間違いなく師匠のお陰です。(スコアが全然伸びない、駄目な弟子ですが…)
今では、『TFW49をNAGOYAからも盛り上げる』という意志のもと、ひっそりゴルフの輪を拡げています。
前回のイベントで肥野氏と私が一緒に写っているポスターが仕上がった時には
思わず、笑ってしまいました。
『なんだか、面白い方向に来てしまった…』
と。
2015年。30歳。昔通っていたMODE学園の元担任の先生から突然電話が鳴り、
「非常勤講師やってみない?」
とお誘いを受けました。
最初は
『僕、まだ何も成功していないんですけど、学生に何を教えるんですか?』
と素朴な疑問をぶつけました。
「いや、今までの経験をぶつけてくれれば良いから。」
と言われ、悩んだ結果
『はい、分かりました。』
と引き受けました。
当時は定休日が水曜日。その水曜日を活用して、【90分・15分休憩・90分】の1セットの講義を
一日、2回行う日もありました。
『非常勤をやってたら、NAGOYA店の売り上げが下がった』
なんて、死んでも思われたくないし、させない。意地でも。
というモチベーションの元、今5年目を迎えました。
始めて最初の2年は、正直寿命が相当縮みました。
(これを書いている明日というか今日も授業がありますが)
そんなこんなで
#メンズ
#名古屋
#路面店
=【失敗】
という答えを逆にしてやる。
と、今も勇んでいます。
お陰様で信頼出来るスタッフも増え、
ようやく2021年で丸10年。
9月24日からは、10年目を迎えられる。
と今年の9月は例年以上に気合いが入っていました。
それが今回の水漏れ事件で【営業停止】。
寝起きにイオナズン。
起きがけのブリザガ。
スタートしたら、実は既にオフサイド。
なかなか上手くはいきませんね…。
ただ、ここで立ち止まれる訳がありません。
ヒト・モノ・ウツワ
の
モノ・ウツワ
が甚大の被害を受けました。
ヒト
の構成の一人である私も、正直かなりメンタル的にダメージを負いました。
しかし。
ここから。
基本的に、(言葉を悪くすると)
「ふざけんな。」
から考えの幅が拡がっています。
今回の件も
おそらく新年を迎えれば、ただのエピソード【その1】でしょう。
本当は、こういったことは、2021年の9月24日のblogに記載しようと
考えておりましたが、
1年前倒しになってしまいました。
(まあ、それがリアルという事でしょう)
日曜日の復旧作業中、
素敵なお客様が【差し入れ】を持ってきて下さりました。
その後2名のお客様が気にかけて、お店に顔を出して下さりました。(またまた差し入れ付き)
ここでお伝えしたいのは、差し入れの数ではなく、
「そのお客様の素晴らしい人間性です」
昔から人には恵まれている方だと思っていました。
それも確信に変わりました。
好きな言葉があります。
「物は言いよう捉(とら)えよう」
良い見方をすれば、10周年への布石ですし、
多くの励ましのメッセージから
『必要とされているお店』
になれているのだな、と自信を頂きました。
まだしばらく営業の再開はできそうにないですが、
9月24日には、再開したいというのが希望であり、本音です。
(どうなるかは現時点で何とも言えませんが…。)
ただ、コツコツと進めます。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
※何だか少しスッキリしました
榊原
– INFO –
【NAGOYA店限定・ノベルティ】
【メルカリの売り上げ金、NAGOYA店で使えます。】
【PRIVATE BOX / プライベート ボックス】
事前にNAGOYA店にお電話(052-241-9988)もしくは、メール(info@junhashimoto-nagoya.com)に
・ご来店日時
・目的(探している商品)
をお知らせ頂ければ、そのお客様のご要望に沿うアイテムを私達で可能な限り、提案出来るよう、準備をさせて頂きます。
【お直し、承ります。※他ブランド歓迎】
【NAGOYA・スタンプカード】
【スタンプカード・解説】
●10000円で1スタンプ。
・1列溜めて頂くと 2,500円の値引き券。
・2列溜めて頂くと 5,000円の値引き券。
・3列溜めて頂くと、10,000円の値引き券。
・4列溜めて頂くと、15,000円の値引き券。
・5列溜めて頂くと、20,000円の値引き券。
(溜める量が増えると共に還元率は上がるシステムになっております。※2列目から3列目の上がり幅にご注目下さい。)
2枚以上溜めて頂いての併用も可能となっております。
※通信販売の場合でも、金額分捺印(金額は四捨五入)させて頂いた状態で商品と同封させて頂きます。
– 通信販売について –
※お電話1本で簡単に通販対応は完結しますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。
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